【荒木飛呂彦の漫画術】読めば漫画がより面白くなるし、他の著書も読みたくなった

どうも、しょーへいです。

 

 

先日僕の知り合いの方がこの本おすすめと紹介してくれたので早速読んでみました。

 

かなり勉強になったので紹介します。

 

 

 

この荒木飛呂彦さんという方はジョジョの作者として有名な方です。

そしてこの本は名作を生み出した荒木さんの思考をさらけ出したものになってます。

 

正直内容は凄まじく面白かったです。

 

 

本の帯で荒木さんご自身がこのようなことを言ってます。

「企業秘密を公にするのですから、僕にとっては、正直、不利益な本なのです」
 

 

僕は最初、こんなこと本の帯で言ってるけど、

中身は薄っぺらいんじゃないの?と疑ってかかりました。

 

全然そんなことはなかったです。

むしろここまで本質的な部分に触れていいのか?と心配になってしまうレベルの内容でした。

 

 

 

まぁ裏を返せば全部話しても真似できるやつはいないだろくらいに思ってるかもしれません。

やれるもんならやってみなって感じですね。

 

 

で、僕はジョジョを全く読んだことなかったのですが、

この本を読んで荒木さんの意図を踏まえてジョジョ読んで見たいなとだいぶそそられました笑

 

 

そのくらい面白い漫画がどのようにして作られるか?

細かいところまで言及されてるので、本当に漫画を見る目が変わります。

 

 

こうやって漫画を見る視点が1つ2つと増えてくのは楽しいですね。

1回読むだけで何倍も他の人よりも楽しめるわけですから。

 

 

では僕が読んで気になったところを順にあげていきます。

 

 

・導入の描き方

 

最初の1ページをめくらせろ
編集者は1コマ目で見極められる。読者もそうである

ヒット作を研究して真似するのではなく、自分はどうするかが大事
独自の個性出すことが重要

1コマ目は5W1Hが基本=前提共有していく
複数の情報を同時に読者に暗示させられるのは小説になくて漫画にある長所

 

 

人は見た目が9割だなんて本が流行りましたが、

それくらい人間にとって第一印象ってのはめっちゃ大事です。

 

 

そして漫画でもファーストインプレッションでなんか微妙だなと思われたら、

すぐに漫画を閉じられてしまいます。

 

だからまず1ページ目に全精力を注ぎ込む。

2ページ目も次を読んでもらうために力を入れる繰り返しです。

 

 

ただ1番読んでもらうハードルが高いのは1ページ目。

最初の印象で全てが決まるというのはどんなことでも同じってわけですね。

 

 

僕も文章を書くときには読んでる人に3つの壁を超えてもらおうと努力してます。

 

 

まずは読んでもらう壁。

これはタイトルとか冒頭とかでこの記事を読むメリットを提示したり興味づけします。

 

 

次に信じてもらう壁。

読んでもらっても説得力に欠けていたらただ相手を不快にさせるだけです。

 

 

だからこそ自分が体験したことを主に具体例として

記事中に取り入れることで説得力を出したり、細部にこだわって文章を書きます。

 

 

次に行動してもらう壁。

 

今回の記事でいうならば僕はこの記事を読むことで、

漫画を読むときの視点を意識してもらえれば万々歳です。

 

僕の記事を読んで人生が少しでもいい方向に変わるのであれば嬉しいですし、

またそのような方はメルマガとかで僕に感謝のメールをくれたりします。

 

そしたら情報発信してて本当に良かったなつくづく思いますね。

 

 

それで上記の引用の最後に

複数の情報を同時に読者に暗示させられるのは小説になくて漫画にある長所
 

とあると思うのですが、

これはどういう意味か詳しく本の中に書いてあったのでこれまた引用します。

 

 

初の連載作品『魔少年ビーティー』第一回の表紙(コミックスの表紙にもなりましたが)には、主人公ビーティーのバストアップを描いたのですが、この主人公に読者が興味を抱いてくれるような仕掛けを随所に盛り込みました。

 ・白と黒の矢印が連なるシンボリックなマーク

 ・頭に手の影を映し、ビーティーの謎めいた雰囲気とサスペンスの匂いを漂わせる

 ・背景の色の組み合わせで現代的なイメージを演出する

 ・ビーティーが肩に乗せているリスは「友情」の象徴アイテム

 こんな風に、ひとつの絵、ひとつのセリフだけで、主人公のキャラクターや置かれている状況を伝えられれば、たった一コマでも読者に強い印象を残すことができます。小説であれば何ページも費やして描写するところをひとつのカットで表現できるのは、漫画というメディアの特徴ですから、重要なポイントとして覚えておいてください。

 

確かに漫画は小説と比べて絵があることによって、

視覚を通してより伝えたいことを表現することができます。

 

 

頭の中にあることを言葉で表現するのは非常に大変です。

 

僕は今大学の図書館でこの記事を書いてるのですが、

今どのような状況にあるか?言葉で表現しようと思ったら何時間もかかるでしょう。

 

 

というか僕は無限に書くことができます。

細かいところまで描写することができるので。

 

絵はイメージなど感覚的なものを伝えやすいですが、

言葉ではそれは大変難しいです。

 

 

そう言った意味では漫画の複数の情報を1つに納める技術はすごいなと思いました。

 

 

・押さえておきたい漫画の基本4大構造

実際に漫画を描くとき、常に頭に入れておくべきこと、それは、僕が漫画の「基本四大構造」と呼ぶ図式です。

 重要な順に挙げていくと、

(1)「キャラクター」

(2)「ストーリー」

(3)「世界観」

(4)「テーマ」

 ということになります。

 この四つは、それぞれ独立して存在するのではなく、互いに深く影響を及ぼし合っています。そして、これらの要素を増補し、統括しているのが「絵」という最強のツールで、さらにセリフという「言葉」でそれを補う図式になります。

 つまり、読者の目に見えているのは絵ですが、その奥には「キャラクター」「ストーリー」「世界観」「テーマ」がそれぞれにつながり合って存在しているのです。この構造は、いわば、ひとつの世界の営み、宇宙とも言えるのではないでしょうか。

 僕は、漫画は最強の「総合芸術」だと思っています。なぜなら漫画は、この「基本四大構造」プラス「絵」プラス「言葉」をすべて同時に表現するからです。たとえば表現者として絵が描けない人は作家や脚本家になるでしょうし、ストーリーを作れない人は画家になるのだと思いますが、漫画家はこのすべてを、ひとりでできなければなりません。

 

 

荒木さんが提唱する漫画の4大要素に関する説明がこれです。

この本はこの理論を軸にそれぞれの要素にフォーカスして説明されていきます。

 

 

で、この後にじゃあ今流行ってるコンテンツってこの4大構造に当てはめるとどうなのよ?

っていう目線で「孤独のグルメ」について分析されてます。

 

これが非常に参考になったし僕も他のコンテンツを見たりして分析しました。

 

 

たとえば『孤独のグルメ』を例に、「基本四大構造」がどうなっているんか、分析してみましょう。『孤独のグルメ』は、井之頭五郎という主人公がどうご飯を食べるか、ということをひたすら描く漫画で、まず「B級グルメ」という世界観があり、井之頭五郎という際立ったキャラクターがいます。

 ストーリーは一見ないようですが、実は食事が「戦い」ともとれるような雰囲気で、どういう料理が来るのかというサスペンスもあります。また、最初に前菜なり付き出しを食べて最後にデザートで締めるというように、食べること自体がストーリーの基本である「起承転結」にもなっているのです。

 井之頭五郎には「ひとりで食事を楽しむ」という一貫した哲学があり、これがこの漫画のテーマでもあります。「恋愛に行くのかな」と思わせておいて、けっしてそちらには行かず食事に行く。五郎にとっては、恋愛をおいても、お腹が空いたことの方が重要なのですが、実際、人間とはそういうものかもしれません。そして、お腹が空いたとき、人間は孤独なのです。その意味で、井之頭五郎という主人公には究極の人間像が描かれていると感じますし、『孤独のグルメ』は食事漫画の傑作だと言えるでしょう。

「基本四大構造」を統括する絵について言えば、井之頭五郎があえて没個性のサラリーマン風に描かれている一方で、食事は徹底的にリアルです。これは、谷口ジロー先生という、漫画界で一、二を争う超リアルな絵を描ける人だからこそできることで、もし食べ物をしっかりと描けない漫画家であれば、『孤独のグルメ』は成り立たなかったはずです。

 

 

僕はよく知識が増えると日常を見る視点が増えるだとか、

フィルターが増えて楽しすぎると表現することがあります。

 

で、その代表例がまさにこういうことです。

 

漫画には基本4大構造があるという知識のベースがあるからこそ、

この世な視点で1つの作品を分析することができて、どうしてヒットしたかわかるわけです。

 

 

それにしてもこの分析は見てて面白すぎるし、

僕もコンテンツ作る側として非常に参考になりますね。

 

 

 

・キャラクターの作り方

キャラは大事
シンプルな説明でどのキャラか説明できるのは名作の証拠
真似してはいけない
二番煎じだめ

キャラの動機が必要
何をしたいのか主人公は=WHYの部分が必要
これが共感呼ぶことで読者は一喜一憂できる

友情、努力、勝利=ジャンプの鉄則
少年漫画は正しいことへの共感求める
倫理的にダメなことは拒絶される
デスノートは稀なケースである

勇気こそが最も共感される

悪役は普段皆が秘めてる醜い部分をさらけ出すことで共感呼ぶ
ただこれは描くのにハードル高い
ディオは父がひどかったという不遇な過去でカバーしてる

卑怯者は読者の共感を呼ばない

キャラの身上調査書を作って曖昧なものを可視化する

脇役は徐々に欠点を克服していくことで読者の共感呼ぶ

 

 

僕がこの作品好きだなとか面白いなと思う要因は主にキャラの魅力です。

 

単純に信念がある人はすげーかっこいいです。

例えば半沢直樹とか信念の塊です。

 

半沢が銀行に入ったのは、

銀行に父親は殺されたようなものだったからです。

 

 

父親が経営していた工場は経営が苦しい中で、

銀行から融資はできないと言われて必死に懇願するものの門前払い。

 

そのあと父親は追い詰められて首をつってしまうわけです。

 

 

そこで息子の半沢直樹はこんなの間違ってると、

銀行員として内部からこの腐った銀行のあり方を変えてやろうと挑戦します。

 

 

上司からの嫌がらせ、金融庁からふっかけられる無理難題などなど

あらゆる困難に屈しそうになりますが、乗り越えて最終的には親父のカタキを取る。

 

 

半沢は不正がはびこる銀行の中で、

正しいことを正しいと言える強さがありました。

 

それは普段サラリーマンで鬱憤が溜まってる人からしたら、

その半沢の姿は相当心に響いてたでしょうね。

 

魅力的なキャラってどう作られるのか?

なかなか言語化できないでいましたが、

本の中ではデスノートの例など分かりやすく説明されていて重l白かったです。

 

 

・ストーリーの作り方

ストーリーだけでキャラが動かないのはダメ
動機付けが無理矢理になるから

キャラは時代の変化に弱い
サザエさんとかがそう

出会いや戦いや葛藤のエピソードの連なりがストーリー
これがないと最終目的まで読むモチベがなくなる

起承転結が基本

主人公は常にプラス
戦いごとに強くなる

壁にぶつかってプラマイゼロではなくさらにプラスにならなければならない

説明しようとしてはいけない
自然と滲み出させる

 

主人公は常に成長させていかないといけないってのは、

確かに大事な要素ですね。

 

 

でもバトル漫画で特に長い連載になるとこれは難しくなります。

 

どんどん戦闘能力がインフレしていきますから。

昔の敵弱すぎだろとかになります。

 

ワンピースとかは大人の事情でかなり長引く始末です。

今ワンピースがなくなったらジャンプは屋台骨を失って困りますからね。

 

 

お金のために無理やり続けようとするとターミネーター3のように

駄作になってしまいかねないので引き際もストーリーは特に大事かと思います。
【ターミネーターシリーズ比較まとめ】1と2が傑作すぎるので必ずや観てほしい
 

・絵が全てを表現する

リアリティーの追及とシンボル化
水と油の関係
鳥山明は例外

絵の役割は見えないものを可視化すること
アナログはデジタルにできるけど、デジタルはアナログになれない=アナログの方が上

 

ここの章では鳥山明さんのことをプロの目から分析して、

絶賛してたのが印象を受けましたね。

 

確かにドラゴンボールは全世界で楽しまれてるコンテンツです。

 

ちなみにポルトガルではドラゴンボールの主題歌が第二の国歌になるレベルだった。

ということを言う人もいるとか笑

 

事実かどうかはさておきそれほど影響力が大きいということですね。

 

またドラクエのキャラデザインも鳥山明さんです。

化け物ですね笑

 

 

でもそんな人だからこそ学べるものがたくさんあるので、

今度とにかくリサーチしてみようと思いました。

 

 

・漫画の世界観とは何か

読者の最大の動機は世界観に浸りたいということ

世界観を表現するには緻密なリサーチが必要
適当な設定は見破られる

ネットだけでなく自分で体感してリサーチが圧倒的に大事

 

 

緻密なリサーチが必要とはどの業界でも同じこと言ってるんだなと改めて再確認します。

ビジネスは正直言ってリサーチすれば余裕で勝てます。

 

 

ビジネスの場合はリサーチさえされていれば、相手が何を望んでるかわかるから、

あとはそれを提供するだけです。

 

 

漫画に関してもリサーチすればするほど描写がリアルになって臨場感が出て、

読んでる方もワクワクしながらその世界観に入り込めます。

 

 

でもこういうことを言うとリサーチに関してすごく難しく聞こえるかもしれませんが、

全然そんなことはないです。

 

 

ただ緻密と言っても今はネットでいろんな情報にアクセスできる時代です。

僕は何も知らない状態でも1時間くらい調べれば専門家になれます。

 

 

例えばダイエットにしても僕はやったことないしやろうと思ったことないですが、

1時間もあれば普通にセミナーやれますよ。

 

 

別に僕だからできるわけではなく誰でもできます。

1時間本気でリサーチしたらかなりの情報量が受け取れますからね。

 

 

この荒木さんの本でも僕の記事見れば半分以上は内容理解したようなものです。

でもこの記事見るのに10分もかからないですよね。

 

そのくらい意外と短時間で膨大な知識は得られるんですよ。

 

 

逆に調べればすぐわかると思ってるからこそ、

あまり本気でリサーチしたり知る人がいないのかもしれないですけどね。

 

 

 

・全ての要素はテーマにつながる

テーマ=作者の考え、いかに生きていくか、作者の哲学
グラついてはならない
売れるテーマから考えるな
3年持たない
ヒットさせることだけに情熱を注いではならない

 

 

僕もビジネスやってるから特にこれはわかります。

 

ヒットさせるだけとかこれは金になりそうだからやるってのは、

全くもってダメなんですよね。

 

 

お客さんが何を求めてるかちゃんと知ること。

また自分が売りたい商品はちゃんとお客さんの価値になるのか考える。

 

 

この根本的な部分から考えないと何も始まらないわけで。

 

 

ヒットするとか儲かるとかはあくまで結果論に過ぎないです。

お客さんが求めてるものを提供したからそうなるだけです。

 

 

 

・漫画ができるまで

興味がなくなるまでアイディアが尽きることはない

欧米と日本ではネームの書き方が違う
欧米は何をしたか?重視で日本は心の動きまで細かく追ってる

 

少しだけ欧米と日本の漫画の書き方の違いに触れてるところは面白かったですね。

 

 

 

 

・短編の書き方

導入部で人を惹きつけられてるか?
状況をどう描くか
キャラがしっかりしてるか

ストーリーは書きながら決まる

 

このストーリーは書きながら決まるというのは、

「コンテンツの秘密」という本でも言っていたんですよね。

 

 

これはニコニコ動画を世間に出した川上さんの本でこちらの記事に詳しく書いてます。
【コンテンツの秘密感想】個人的には1万円以上も価値のある本だった

 

実はあのジブリで有名な宮崎駿さんもストーリーは自分でもわからないまま書き進めて、

構成していくらしいです。

 

 

そんなざっくりでうまくいくんかいと思われがちですが、

書いてる人も想像つかないようなストーリーを書くことで同じように

見てる人もハラハラドキドキする物語を作れるようになるんですよね。

 

 

だって書いてる本人もどういう結末を迎えるかわからないわけですから、

見てる方ももっとワクワクして当然ですよね。

 

 

最初聞いたときは破天荒だなと思いましたが、

このように名クリエイターたちがこぞってこの手法をとってるとなると

このやり方は王道なのでしょうね。

 

と言った感じでこの本の紹介はここら辺にしておきます。

 

 

実は荒木さんは他にも本を出されていて、

どれも読みたくなったのでこちらも読もうかなと思います。

 

映画に関するもので僕もちょうど名作と呼ばれるものを次々と見てる途中なので、

色々と見る視点を含めてまた勉強したいですね。

 

 

一応載せておきます。

 

 

 

 

 

ではでは今日はこの辺で。

ありがとうございました。

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